ボドキン Bodkin

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2009年1月、エコ・ドマーニのサステナブルファッションアワードを受賞し、一躍有名になったボドキン。

エコ・ドマーニファッション財団は、アレキサンダー・ワン、サクーン、ラグ&ボーン、ザックポーセン、デレク・ラムなど、いまやニューヨーク・ファッション界になくてはならないデザイナーたちを発掘し、彼らの新人時代を資金面で支えた団体。
つまり、エコ・ドマーニのファッションアワードを受賞するということは、将来の活躍がかなり期待されるということ。
そのエコ・ドマーニアワードにサステナブル部門が新設され、第一号受賞者となったのがボドキンなのです。

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ボドキンのデザイナー、イヴィアナ・ハートマンは、ヴォーグ、ティーンヴォーグ、ナイロン、ワシントンポストなど、数々のメディアで活躍した元ファッションライター。

ライター業をするうちに、次第にファッションが環境や社会に与える影響を憂慮するように。
サステナビリティとデザインを兼ね添えた服がないことに不満を抱き、それなら自分で作ってしまおうと、2008年秋、デザイナーのサマンサ・プリートとふたりでボドキンをスタート。
現在、サマンサは手を引き、イヴィアナのみがボドキンのデザイナーとなっています。

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ボドキンの服は、シンプルだけどスタイリッシュ。
一見ベーシックなのに、カットやディテールが凝っていて、存在感のあるデザイン。
でも主張しすぎないから、スタイリング次第で様々なオケージョンに着られます。

イヴィアナのデザインポリシーは、「繊細さ」「妥当性」「都会的」な要素があること。
そしてもちろん、サステナブルであることとブランドの透明性も重視しています。

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3シーズン目となる2010春夏コレクションは、さらに洗練さに磨きがかかり、都会的な要素が強く感じられます。

使用した素材は、オーガニックコットンヘンプ、リサイクルポリエステル、余り布のデニム、テンセル。
そして、日本最古の染色技法である「絞り」染めも取り入れています(上から2段目左写真のトップス)。

コレクションに起用されたジュエリーや靴も、サステナブル。
靴は、コロンビア生まれのニューヨーカー、アンドレ・ヴァーガス・ディエッパとエリサ・レストレポの作品で、メキシコでハンドメイドされたもの。

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ファッションやトレンドを見抜く目が鍛えられている元ファッションライターのイヴィアナだからこそ実現できる、デザイン性が高くサステナブルなボドキンのアイテム。

イヴィアナが主張するように、サステナブル素材でここまでスタイリッシュな服を作れることが証明されているのですから、サステナビリティをポリシーに掲げるブランドのみならず、ファッション界全体が、環境のため、社会のために、積極的にサステナブル素材を採用すべきでしょう。

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ウエブサイト:http://www.bodkin.us/

2009/09/19

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