スターバックス シェアード・プラネット
Starbucks Shared Planet

Starbucks
(Photo courtesy of Starbucks)

おいしいコーヒーを提供してくれる、おなじみスターバックス。
実は、地球に良い活動「シェアード・プラネット」を行っていること、ご存知でしたか。

コーヒーは、発展途上国で生産されることが多い食品。
ゆえに、不均衡な貿易が横行しがち。
どんなにおいしいコーヒーでも、その背景にいる、過酷な労働を強いられている人々のことを考えたら、飲んでも幸せな気分になることはできません。
そんな思いをしなくていいように、スターバックスは生産者を大切にし、フェアでエシカルな貿易をすべく取り組んでいるのです。
その取組みが、「シェアード・プラネット」。

スターバックスのコーヒーが生産されている国は、中南米では、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ペルー、ボリビア、ブラジル、アフリカでは、カメルーン、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、マラウイ、ザンビア、ブルンジ、中東ではイエメン、アジアでは、インド、タイ、中国、インドネシア、東ティモール、パプアニューギニア、そしてアメリカのハワイ州。

これだけ多くの国で生産されたコーヒーが、スターバックスを通して世界中の人々の口に入っているのです。

スターバックスは、これらの国の生産者にさまざまな方法で手助けしています。
たとえば、グアテマラでは、コーヒー農場の隣に設立した無料診療所に資金を提供。
コスタリカ、ルワンダ、ケニア、東ティモールでは、コーヒーの品質向上やコーヒー生産の際の環境対策を指導するサポートセンターを開設しています。

現在、同社のコーヒー全取扱量1億4,700万kgのうち77%が「シェアード・プラネット」の基準に合致した方法で、生産・貿易されたもの。
とはいえ、裏を返せば、23%がいまだに労働搾取されている可能性のある商品ということ。
だからこそ、同社は、2015年にその比率を100%にすることを目標に、努力を続けているのです。

Starbucks Shared Planet

その他、フェアトレードマークのついた認証済フェアトレードコーヒーや認証済オーガニックコーヒーの購入比率も上げるよう努力しています。
2008年のフェアトレードコーヒー購入量は900万kg、オーガニックコーヒーは400万kgと、まだまだ全社比では少ないですが、2009年にはフェアトレードを1,800万kgに倍増予定、また、オーガニック生産に切り替えられるよう、前述のサポートセンターで指導を行っているとのこと。

シェアード・プラネットでは、生産者保護のほか、LEED認証店舗の建築やリサイクル強化、省エネ、二酸化炭素削減、温暖化抑制活動、店舗周辺地域への活動参加など、人や地球にやさしい活動を促進しています。

現代社会では、先進国で暮らすわたしたち消費者が、途上国の生産者の様子を知るのは難しくなっています。
ただおいしければいい、かっこよいければいい、のではなく、おいしいもの、かっこいいものを消費するときに、誰がどういう風にどこで作っているのかを考えるクセをつければ、見た目や宣伝に惑わされずに、本当に良い物を選ぶことができるようになるかもしれません。
そうした習慣が広がれば、フェアトレードやオーガニックの需要と供給が増え、世界中にハッピーが循環するようになるかもしれません。

おいしいコーヒーが飲みたい!と思ったとき、社会や環境に配慮しているフェアトレード・オーガニックコーヒーを飲むか、単においしさを追求するために、生産者を搾取しているコーヒーを飲むか、その判断はあなた次第。
世界中がハッピーになるために、ちょっと考えるクセ、つけてみませんか。

Starbucks Shared Planet
ウエブサイト:http://www.starbucks.com/responsibility/learn-more/starbucks-shared-planet

2009/05/08

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