クラビングもエコの時代が到来

SDC
(Photo by Frank Hanswijk, courtesy of Sustainable Dance Club)

いよいよエコもナイトライフに進出!
オランダとロンドンに、クールでエコなクラブが立て続けにオープン。

まずは、今月ロンドンにオープンしたエコなクラブ「スルヤ」。そして、オランダでさまざまなサステナブルなクラブイベントを開催している「サステナブル・ダンスクラブ(SDC)」が、今年9月にいよいよ本格サステナブルクラブ「WATT」をオープンします。

で、いったいこれらクラブの何がサステナブルなのかというと、SDCのクラブイベントでは、なんと、ダンスすることがエネルギーを生む仕組みを取り入れているのだとか。
体重にもよりますが、ひとりがダンスすることで生まれる電力は15-20ワット。確かに、クラブのあの熱気をエネルギーに変えたらすごいだろうな、って想像したこと、ありますよね。

SDCのイベントでは、通常のクラブよりもエネルギー消費量30%、水使用量50%削減しているそう。さらに、これまでに行われたイベントでは、トイレの水に雨水を利用したり、ダンスフロアの壁の色が温度により変化する仕組みを導入。クラブのギラギラ感を出すのに、エネルギーを使用する必要もないのです。

SDC
(Photo by Frank Hanswijk, courtesy of Sustainable Dance Club)

それだけじゃありません。バーで出るビールもオーガニックなら、訪れた客にサステナブルに関する情報を伝えるためのイベント「クリティカル・マス」では、近隣レストランの残り物の食材を使って料理を提供(上写真)。もう、このこだわりっぷりはハンパじゃない!

SDCでは、このようにサステナブルなクラブイベントを開催するほか、さまざまなクラブのカーボン・フットプリントを計測したり、コンサルティングしたりするビジネスも展開しています。そしていよいよ、自社でも今年9月4日にサステナブルなダンスクラブ「WATT」をオープンすべく、準備を進めています。

また、ロンドンでも今月、サステナブルなクラブ「スリヤ」がオープンしました。
SDCのクラブイベントと同様、ダンスフロアは人がダンスすることでエネルギーを生む仕組み。しかも、このエネルギー、クラブで使用するエネルギーの60%も補うことができるのだとか。残りの40%は風力発電、太陽熱発電は自家発電で供給し、あまった分は地域住民に無料で配布する予定だそう。
さらに、オーナーが他事業で作っているリサイクルのガラスやメタル、プラスティック、紙製品がバーで使用され、クラブの利益はチャリティ団体に寄付する計画もあるのだとか。

ゴージャスな印象が強いナイトビジネスも、いよいよサステナブルへの変革が始まった模様。この流れは世界中に広まること、間違いなし、です。

Sustainable Dance Club (SDC)
ウエブサイト:http://www.sustainabledanceclub.com/

Surya(Club 4 climate)
ウエブサイト:http://www.club4climate.com/

**2008/08/08に文章を改正しました。ご了承下さい。**

2008/07/30

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