アラバマ・デニム (アラバマ・チャニン)
Alabama Denim (Alabama Chanin)

Alabama Chanin Denim
(Photos courtesy of Alabama Denim)

100%アメリカ製、100%ハンドメイドのブランド、アラバマ・チャニン。

一点一点が手作りの、超スローファッションブランド。
すべての製品に通し番号がついていて、番号を伝えれば、購入後何年経っても同じアイテムを作ってくれます。
同じ型だけでなく、一部デザインを変えてカスタムメイドで作ることも可能なのだそう。

そんなアラバマ・チャニンから、09春夏シーズン、初のデニムライン「アラバマ・デニム」が登場。

アラバマ・デニムは、100%オーガニックコットンですべて手縫いという、贅沢なコレクション。
アラバマ・チャニンのレギュラーコレクション同様、ローカル産のアメリカ製。
一針一針丹精込めて作られたアイテムは、服というより作品です。

Alabama Chanin Denim

何よりこだわっているのが、染色方法。
デニムの染色方法であるインディゴは、現存する最も古い染料といわれています。
現在では合成インディゴ染料による染色が多くなりましたが、インディゴフィーラ・ティンクトリア(ナンバンアイ)という植物で染めるのが、本来のやり方。

アラバマ・デニムでは、この古くからのやり方を踏襲。
ニューヨーク・ブロンクスにある、グアテマラとニューヨークの貧しい人々を救うための団体「グッズ・オブ・コンシェンス(良心の物)」とコラボレートし、教会の地下で本物のインディゴ染めを行っています。

Alabama Chanin Denim

デザイナーのナタリー・チャニンさんは、ハイエンドブランドの「プロジェクト・アラバマ」を立ち上げたデザイナー。
故郷のアラバマ州フローレンスの職人に職を、というコンセプトで立ち上げたブランドでしたが、取扱量が増え、結局生産拠点をインドに移すことに。
それでは意味がないということで、チャニンさんはプロジェクト・アラバマから手を引き、本来の目的を遵守すべく、アラバマ州フローレンスで生産を行うブランド、アラバマ・チャニンを2007年に立ち上げたのです。

地元でできることは地元でする、それが本来あるべき姿なのかもしれません。
グローバル経済の発展とともに、さまざまな問題が発生しています。
一概にそれが悪いとは言えませんが、もう一度、「ローカル」という概念を見直してみることも必要なのかもしれません。

地元の職人とともに歩む、アラバマ・チャニンとアラバマ・デニム。
一生かけて大切に着続けたいブランドです。

Alabama Chanin
ウエブサイト:http://www.alabamachanin.com/

2008/09/13

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