C-PAS


(Photos courtesy of C-PAS)

サステナブルなハイエンド・メンズブランドがいよいよ登場!
グリーンファッションブランドは数多くあるものの、メンズはまだまだ数が少なく、あってもカジュアル一辺倒。
会社に着て行くスーツもなければ、ブラックタイのシチュエーションに着て行くものなど、皆無です。

そこで、満を持して登場したのが、C-PAS。
スケーターファションブランド「エトニーズ(Etnies)」の創業者であるピエール・アンドレ・シンエザーグ(PAS)氏が手掛けるブランド。

そもそも、スケーターブランドの創業者がなぜスーツ?とお思いの方も多いはず。
それもそのはず、15歳の時からスケボーを始め、ヨーロッパや世界の大会で数々のタイトルを奪取し、96年にエトニーズを創業するという、スケボー人生を送ってきたシンエザーグ氏にとっても、意外なことだったよう。

ことの発端は、環境問題に興味を持ち始めたシンエザーグ氏が、レオナルド・ディカプリオ主演の環境ドキュメンタリー映画「11th Hour」にプロデューサーとして参画したこと。
カンヌ映画祭でレッドカーペットを歩く機会を得た同氏は、映画にふさわしく、且つレッドカーペットを歩くのに恥ずかしくない既製服がないことに気付きます。
そこでシンエザーグ氏は、自らサステナブルなタキシードを作ってしまったのだそう。
しかも、オーガニックウールとカセットテープ(!)、エトニーズのTシャツのはぎれを使って。

それがなんと大好評!
需要があることを認識した同氏は、サステナブルでエレガントなメンズ服、というカテゴリをビジネスとして展開しようとしたものの、エトニーズでこういった商品を提供するにはあまりにテイストもターゲットがかけ離れているため、新規にブランドを作ってしまったというわけ。
売上を上げることを目的とした多くのファッションブランドと異なり、C-PASはまさに、需要に基づいて作られた、必要なブランドなのです。

ちなみに、C-PASはコレクション(C)・ピエール(P)・アンドレ(A)・シンエザーグ(S)の略。
コンセプトもわかりやすければ、ブランド名も直球勝負。
潔くて気持ちが良いです。

コレクションはまだ立ち上がったばかりなので、現在はウエブサイトと、予約制でニューヨークのショールームにて販売中。
ショールームでは、サイズを測り、素材からデザインまで、すべてカスタムメイドしてくれるのだそう。
そして、なんと、着古したシャツを持参すれば、その生地をスーツの裏地として使ってくれます!

ちなみに、一番上の写真のスーツは、表地オーガニックコットン、裏地はビンテージ服を再利用したもの。
二番目の写真のスーツは、表地は余ったウール・カシミア混生地、裏地はビンテージ服、ラペルとポケットは不要になったカセットテープ製。
いずれも、ニューヨークで手縫いで作ったものだから、フェアトレード云々なんて心配する必要もなし。

オーガニック素材だからといって新しい素材をじゃんじゃん使ってよいというわけではありません。
既にある物を有効利用して資源を無駄なく使用する、という素晴らしいアイディアを実践するC-PAS。
これぞ、サステナブルファッションの鏡です。

男性諸君、こんなに素晴らしいブランドができた今、消費型ファッションはもう終わりです。
これからは、環境のこと、社会のこと考えて、ファッションを楽しみましょう!

C-PAS
ウエブサイト:http://www.collectionpas.com/html/e-shop.html

2009/04/23

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