シンプル・シューズ Simple Shoes

simple shoes
(Photos courtesy of Simple Shoes)

だいぶ浸透したエコファッション。
でも、サステナビリティを追求した靴は、まだまだ希少。

動物愛護のために革を使わない靴、寄付することで社会貢献する靴、いろんな意味でサステナブルな靴はありますが、環境という観点からサステナビリティを実現していて、そのうえかっこいい靴って、なかなか見つからないもの。

そこで、発見したのが、エコだけどかっこいい、グリーンな靴ブランド、シンプル・シューズ。

使っている素材は、認証済オーガニックコットンヘンプ、シルク、リサイクルタイヤ、リサイクルカーペット、バンブー、コルク、エコ認証済レザー、ココナッツの殻、タイヤチューブ、ゴムなど、すべてサステナブル。
包装資材もすべて、再生紙を使用しています。

たとえば、上の写真のブーツ「TOEst」は、雨でも安心の蜜蝋で加工したヘンプ素材。折り返し部分はオーガニックコットンxヘンプのニット素材、内側はオーガニックコットンフリースです。
さらに、靴底はリサイクルタイヤ、靴底周囲は天然ゴムのラテックスで加工したオーガニックコットン、クッション部はコルクとラテックス、ヒールはバンブー、側面の飾りとボタンはペットボトルとタイヤのインナーチューブをリサイクルしたもの、接着剤は水性を使用と、徹底的にエコなんです。

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そのうえ、シンプル・シューズはかっこいい。
エコ素材の靴は色々と出回ってはいますが、エコじゃなくても欲しいって思えるほどデザイン性の高い靴に出会うことはなかなかないのが実状。
ところが、シンプル・シューズは、エコ度合いだけでなく、おしゃれ感も重視しているから、普通に欲しくなっちゃうかっこよさ。
元がスニーカーブランドだけに普通のスニーカーも多いですが、冬はブーツやウールのハイカットスニーカー、夏はトングにグラディエーターサンダルなど、おしゃれアイテムも続々展開しています。

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実は、シンプル・シューズは、元々エコなブランドとしてスタートしたわけではありませんでした。
1991年にブランドを立ち上げたときは、エコとは関係ない普通のスニーカーブランド。
色んなタイプの靴を出してみたけれど、なんだかしっくりこない、このブランドの意義はいったいなんだろう、と考え続けること10年強。
そして、環境意識が高まり始めた2004年、地球にやさしいことって大事なのでは?世界を変えるために、このブランドを変えてみたらどうだろう、と思い立ちます。
グリーンファッションムーブメントが高まり始めた05年、天然素材のみを使用したグリーン・トゥーというコレクションを販売したところ、反応は良好。
そこで06年、シンプル・シューズは100%サステナブル素材で作る靴ブランドとして、生まれ変わったのです。
07年には、天然素材のみならず、タイヤやペットボトルなどのリサイクル素材も使用開始、コットンはすべて認証済オーガニックコットンを採用することを決定。 その後も次々に新しいサステナブル素材を取り入れ、いまではグリーンな靴ブランドといえば真っ先に名前が挙がるように。

こうしたさまざまな変遷も、すべてはエコに辿り着くためだったのかもしれません。
エコ&クールなグリーンシューズブランドに生まれ変わってから好調なシンプル・シューズ。世の中に良いことをすればちゃんと認められるってこと、証明してくれているのかもしれません。

Simple Shoes
ウエブサイト:http://www.simpleshoes.com/

2009/12/07

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