アルマーニ、5th Avenue店オープン、
同時にニューヨークの学校に100万ドルを寄付

Armani Charity

多くのブランドが不況を理由に閉店するなか、アルマーニが、ジョルジョ、エンポリオ、アルマーニ・ジーンズなど傘下ブランドを一堂に集めた新コンセプトストア「ARMANI / 5th AVENUE」を、ニューヨーク5番街にオープン。
と同時に、アルマーニ氏は、ニューヨークの貧しい学校に対し、アートを促進するための資金100万ドル(約1億円)を寄付することを発表しました。

寄付金は、ファンド・フォー・パブリック・スクールというNPOを通し、ニューヨーク市内の公立校のアートプログラムに活用されます。
一部はブロンクスにアートセンターを設立(ドリームヤードというNPOにより運営)するために、残りは、最も貧しい小学校10校のアートトレーニングのために使われるとのこと。

ニューヨークは、ファッションやビジネス、アートなど華やかな面が表に出る事が多いですが、実は貧富の差が激しく、貧しい地域や人々が非常に多いのが現状。
ファンド・フォー・パブリック・スクールは、副代表である故ケネディ元大統領の娘、キャサリン・ケネディ氏が中心となって、そうした貧しい地域の子供たちが十分な教育を受けられるよう、活動しているのです。

「アルマーニ5番街店は私のビジネスの将来のための投資ですが、ファンド・フォー・パブリック・スクールへの寄付は、ニューヨーク市の将来の世代のための投資なのです。」

「未来のアーティストのためにダンスフロアの木材や油絵の具を提供するだけではなく、子供たちに夢を持つ機会を与えられることが嬉しいのです。」

とのアルマーニ氏のお言葉(出典:Fund for Public SchooのサイトArmaniのサイト)。

この時期にショップをオープンすること自体、雇用を生み、経済を活性化するという意味で、ニューヨーク市に十分な貢献をしているといえますが、そのうえ将来 を担う市の子供たちのために100万ドルを寄付する、しかもそれをニューヨーク市民ではない、むしろアメリカ国民でもないアルマーニ氏が行うなんて、素晴らしいことです。

旗艦店オープン当日には、多くのセレブが駆けつけましたが、その中には、寄付への経緯を表して、ブルームバーグ・ニューヨーク市長やファンド・フォー・パブリック・スクールの副代表キャサリン・ケネディ氏も来店。
ケネディ氏は、先日のニューヨーク州上院議員への立候補によって一躍話題の人となりましたが、彼女の知名度と人脈を活かし、同団体は2002年の設立以来、2億3,000万ドルもの寄付金を集めています。
これまでにも、同団体が行う、小売店の売上の一部を公立校の図書館設立のために寄付する「ショップ・フォー・パブリック・スクール」キャンペーン立ち上げ 時に、サラ・ジェシカ・パーカーを動員するなど(「テキスト・アンド・ザ・シティ」と名づけたメディアもいました)、華やかな世界とその裏に隠れた貧しい人々とをつなげる、という難しい任務をこなしています。

高級ブランドのアルマーニと貧しい小学校がつながったように、世界中で貧富の差を埋めるための活動が行われると良いですね。

ARMANI/5th AVENUE
ウエブサイト: http://www.giorgioarmani.com/

The Fund for Public School
ウエブサイト:http://schools.nyc.gov/

ニュースリソース:ArmaniのプレスリリースFund for Public Schoolのプレスリリース

2009/02/26

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