ミツバチがいなくなると、
スーパーマーケットは・・・

WholeFoodsMarket Bees
(Photo courtesy of Whole Foods Market)

ミツバチは、私たちの食を支えてくれる、大切な存在。

そのミツバチが突如失踪・死亡する「峰群崩壊症候群」という、原因不明の現象が世界中で起こっています(詳細はこちら)。

これを憂いたオーガニックスーパーのホールフーズが、「シェア・ザ・バズ(ミツバチに関する噂を共有しよう)」キャンペーンを展開。

現在起こっている事実と、それに対する解決策を伝えることで、社会に気付きを促し、行動を起こしてもらおうというのが、キャンペーンの目的。

そのひとつが、上の写真。

同社ロードアイランド州ユニバーシティ・ハイツ店の野菜・果物売り場担当従業員が、ミツバチなどの受粉媒介者がいなければ作物にならない商品を店頭から撤去するという試みを開始。

すると、売り場の棚はガラガラに。

なんと、撤去されたのは、売り場で扱う商品全体の52%。
453品目中、237品目もあったのだそう。

以下が、撤去した作物の一部。

りんご、玉ねぎ、アボカド、にんじん、マンゴー、レモン、ライム、ハニーデューメロン、マスクメロン、ズッキーニ、サマースクウォッシュ、ナス、きゅうり、セロリ、ネギ、カリフラワー、長ネギ、青梗菜、ケール、ブロッコリー、ブロッコリーレーブ、ミズナ

日々食卓に上がる作物ばかりです。

ホールフーズは、キャンペーン期間中にサマースクウォッシュひとつ売り上げるごとに10セントを、受粉媒介者を保全する非営利団体ザーシーズ・ソサイエティに寄付。

そして、峰群崩壊症候群の最も有力な原因と考えられる殺虫剤の使用を減らすべく、オーガニック食品やミツバチ保全に力を入れる企業の商品を購入し、庭に殺虫剤をまくのをやめようと、顧客に訴えています。

ミツバチがいなくなければ、野菜や果物を扱う企業は事業を継続できなくなります。
それを理解している企業が、現在起こっている問題を顧客に伝え、ミツバチの保全に力を入れているのです。

そして、ミツバチがいなくなれば、私たち自身もおいしい野菜や果物を食べられなくなります。
だからこそ、世の中で起こっていることとその解決策を知り、行動に移す必要があるのです。

環境・社会問題に取り組むことは、地球や誰か他の人のためではなく、私たち自身のためなのです。

Whole Foods Market
ウエブサイト:http://www.wholefoodsmarket.com/

2013/06/17

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