csa
(Photo by thebittenword.com from Flickr)

地域支援農業
(CSA:Community Supported Agreculture)

地産地消(その地で作られたものをその地で消費しよう)は、ニューヨークでは声高に叫ばれていること。もちろん、その理由はCo2排出量を少しでも減らすことですが、ただ訴えるだけではなくて、行動に移すのが、ニューヨーカーらしいところ。

ということで、ニューヨークの食を支える農家を守り、おいしい地元産の食品を食べよう!と行動する組織があります。その名も、コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー(CSA)。「地域支援農業」という素敵な名前です。
組織は巨大で、まずチェルシー、イーストビレッジ、ミッドタウン、というように、エリアごとに支部がわかれ、それを統括するニューヨーク市CSAの「ジャストフード」があります。もちろん、ニューヨークだけでなく、東海岸を中心に、全米にCSA組織が点在しています。

では、CSAではどんなことが行われるかというと、まず、エリアごとのCSAのメンバーになると、食物の収穫が始まる5月までに半年分の食品代を支払います。支部によって金額は異なりますが、大体1家庭400-500ドル前後。低収入の家庭にはある程度免除があります。この集めた金額を支部の責任者が農家に支払い、農家はこのお金で種を購入したり、畑仕事の人材を雇ったり、野菜や果物を栽培・収穫するための資金とします。

そして、実際に収穫が始まると、週に一度、各支部と契約している農家が、各エリアの分配所に野菜や果物を届け、メンバーはそれを受け取りに行きます。ただし、どんな野菜や果物が届くのかは行ってみないとわかりません。追加料金を払えば、卵や花の分配がある支部も。
支部によっては、分配のお手伝いなどボランティア作業を年数時間は行うように、義務付けているところもあります。

支部により異なりますが、契約している農家は殆どがオーガニック農家。だから安心だし、近くの農家で採れたものだから新鮮だし、それに、シーズン前に支払うことで、メンバーは契約農家のシェアホルダーになるようなものなので、メンバー間、農家間の暖かい輪が広がります。

そのため、多くの支部で応募が殺到、満員、順番待ちが当たり前になってしまいました。契約農家を増やすなり、支部もがんばってはいますが、支部の担当者もみんなボランティアだから、そんなに性急には動けません。
もしかしたら、今後各地域の政府も協力して、地域の食は地域で自給自足、なんて日が来るかもしれません。

こういったシステムは、ずっと昔に私たちの祖父母の時代に行われていたことかもしれません。でも、それを、今、ニューヨークという世界を代表する大都会で行うところがすごいことだと思いませんか。それだけ、みんな、食の安全を考え、Co2の排出量削減を真剣に考え、地球を守りたいと思っているのです。

日本にもこうしたシステムが早く浸透・・・というか、復活するとよいですね。

Just Food - CSA in NYC
ウエブサイト:http://www.justfood.org/

CSA Lower East支部
ウエブサイト:http://stantonstreetcsa.wordpress.com/

CSA Astoria支部
ウエブサイト:http://www.astoriacsa.com/