グリーンホームNYC Green Home NYC

Green Home NYC

ニューヨークの家をグリーン化する手助けをしているNPO、グリーンホームNYC。
ビルや家のオーナーや建築家、建築材のサプライヤーなどを対象に、環境にやさしいビル、サステナブルな建物を建ててもらうよう、働きかけています。

どのように働きかけているかというと、
毎月無料のフォーラムが行われるほか、半年に一度、ニューヨークのグリーンビルを見学するツアーを開催(有料)するなど。
建築家でなくてもビルのオーナーでなくても、興味がある人なら誰でも参加できるという、素晴らしい企画です。

フォーラムでは、毎月さまざまなスピーカーを呼び、パネルディスカッションやレクチャーが行われます。
しかも、パネルディスカッションの前には、軽食やビールなどアルコールまですべて無料で提供してくれるので、至れり尽くせりです。

例えば、08年1月のフォーラムのテーマは、「ハイ・パフォーマンス、アフォーダブルハウジング」。ニューヨークにある、低所得者層向けのグリーンビルディングマンションを事例に、コストパフォーマンスが高く、比較的安価にグリーンビルを建てる方法を教えてくれました。
サステナブルやグリーンという言葉がつくと、どうしても高いという印象がありますが、実はちょっとした工夫でコストを抑え且つ環境にやさしい建物を建てることができるのだそう。
ひとつは、隙間風が入らないよう頑丈な窓ガラスを使うくらいなら、壁に断熱材を入れた方が断然安く済む、など、建築材自体で解決できる方法。
もうひとつは、モーションセンサー付きのライトを付けるとか、NYでは一般的な上下に開く窓ですが、上下2枚ではなく上中下3枚の窓にすれば、1番したの窓がエアコン用にちょうど良い大きさになるので(Nではエアコンは窓に取り付けるのが一般的)、隙間ができず室温が保てる、など、実際に住んでからコスト削減できる方法。

こうした窓細かいことで、建築費や光熱費は大きく違ってくるそうです。
ブルックリンに建てられた低所得者層向けグリーンビルは、建築時の努力の結果、家賃を格段に抑えることに成功したそう。

また、建築時にきちんと省エネ効果を考えた作りにしておけば、建築費自体が多少高くなったとしても、住んでからのコスト削減により、5-6年という短い期間で投資分を回収できてしまうそうです。

フォーラムでは専門的な話も多いため、来場しているのはほとんどが建築士ですが、一般市民として、自分の家やアパートをサステナブルにする方法を学んでおくのは重要なこと。
興味がある方、ぜひ参加してグリーンホームの知識を学び、ニューヨークだけでなく世界中の建築物をグリーン化していきましょう!

Green Home NYC
ウエブサイト:http://www.greenhomenyc.org/

  • ピックアップ記事