ニューヨーク市、車道のプラザ化

NY Plaza

近頃ニューヨークでは、車道の真ん中にベンチやパラソルが置かれた憩いの場が、至るところに出現。
いったいこれは何??と思っている方も多いはず。

これは、ニューヨーク市交通局が促進する歩行者プロジェクトの一環で、歩行者にやさしい街にするため、車道を「プラザ」化するというもの。

2006年のブルックリン、ウィロビーストリートにはじまり、2007年にはミートパッキング・ディストリクトの14ストリート&9アベニューや、DUMBOのパールストリート、2008年にはミートのガンスブート・ストリートやタイムズスクエア、マディソンスクエアと、続々とプラザができています (写真はマディソンスクエア、奥に見えているのはエンパイアステートビル)。

NYC Plaza

今後プラザ化計画がある場所は、イースト・ハウストンの1+2ストリート、アスタープレイス、ヘラルドスクエア、7アベニューの31-34ストリートなどだそう。

景観としてはとてもよいですし、緑もあるし、疲れたときに道にベンチや椅子があるととても重宝するのですが、実際は、両脇に車がたくさん通るので、排気ガスが気になってゆっくり休めないのが現実だったりします。

それに、二車線の合流地点になっていたところの真ん中の三角州や、広い通りであまり使用されていなかった部分をプラザ化しているそうですが、車を運転する人にとっては、道が狭まり不便そう。

実は、ニューヨーク市では環境対策のひとつとして車の排気ガス削減運動を行っているため、自転車道路を増やしたり、マンハッタン内に入る車に課税する案が提出される(廃案になったようです)など、さまざまな策を練って車数を減らそうとしているので、恐らくこの歩行者プロジェクトもその一環なのでしょう。

いずれにせよ、不必要な車利用を減らすためにはとてもよいプロジェクトですし、景観も良いし、これからもどんどんプラザが増えて空気がきれいになると良いですね。

New York City Department of Transportation
http://www.nyc.gov/html/dot/html/home/home.shtml

2008/11/14

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