Clean Air NY

クリーンエア NY CleanAir NY

都会で暮らすのは便利だけど、人が集まるところだけに大気汚染もひどいもの。
車の排気ガスのせいで息をすることすらつらい、なんて都市もあるほど。

ニューヨークも例外ではありません。暮らすのがつらいほどではありませんが、出かけて帰ると自然とうがいしたい気持ちになるくらい、大気は汚れています。

そこで、ニューヨーク市が一念発起。
ニューヨーク州運輸局が「クリーンエアNY」という団体を作り、大気の状態を常に発信。汚染度が高くなると、「エアクオリティ・アクションデイ」という、空気をきれいにするための日を設定し、その日は車通勤を控えたり、外に出かけるのを控えたり、ニューヨーク住民やニューヨークで働く人みんなで空気をきれいにしよう!と働きかけています。

システムは簡単。
クリーンエアNYのウエブサイトでEメールアドレスを登録すれば、エアクオリティ・アクションデイの日付と、その日に何をすればよいのかを、事前に教えてくれます。
ひとりひとりが日々努力することもとても大切ですが、どうすればいいのかわからなかったり、つい面倒になってしまったり・・・だからこそ、クリーンエアNYの働きかけは大切です。
みんなで実行すべき日を決めれば、実行力につながるし、大人数で一斉に運動することで大きな効果が期待できます。

大気を汚している一番の原因は、やはり車。
車の排気ガスが、喘息や肺疾患の原因になっていることは紛れもない事実です。
いったい車の何が悪いのかというと、車が排出する炭化水素、酸化窒素、一酸化炭素の3つの汚染物質が、体や環境に害を与えるのです。

炭化水素は、酸化窒素と共に、太陽熱を浴びることで地表にオゾンを形成します。
空の上に形成されるオゾン層というのは、フロンガスが禁止されたときに一時話題になりましたが、太陽からの紫外線をカットしてくれる地球に良いもの。
でも、地表のオゾンはまったく別。人体に害を与える悪玉なのです。
肺組織にダメージを与えたり、呼吸器官系疾患を悪化・感染させたり。短期間にオゾンを浴びると、目や鼻、のどがイガイガしたり、息切れ、胸の痛み、セキが出るなど、さまざまな症状が出ます。長期間浴びると、喘息の原因にもなります。

また、酸化窒素は、酸性雨の原因にもなりますし、一酸化炭素は、ガスコンロからも排出されることで知られる無色無臭の物質ですが、これを知らずに吸い込めば、死に至るくらい危険な物質。少量でも体への影響は免れません。

車は現代社会ではなくてはならないものですが、こんなに人体にも環境にも悪影響を与えるからこそ、できるだけ使わない努力が必要です。
公共交通機関が発達している都会なら、車を使わずに生活する方法はたくさんあります。

ニューヨークの10人に1人が、1週間に一度、車通勤から電車やバスに切り替えたり、家で仕事したりするようになると、1週間で5,100トン分のオゾン先駆物質を防ぐことができるのです。

ニューヨークでは、自分が乗っている車がどのくらいのグリーン度がチェックするサイトもありますし、大気の状態を、Good、Moderate、Unhealthy for Sensitive Group、Unhealthy、Very Unhealthy、Hazardous、の6段階に分けて管理しており(ニューヨーク州環境保護局のサイトより)、毎日の大気状態は、クリーンエアNYのサイトからチェックすることができます。
こうしたさまざまな情報を利用して実践すれば、車がなくても快適な都市生活を送ることができます。

ひとりひとりが大気汚染に対して気を配り、エアクオリティ・アクションデイには、みんなで活動を実践し、きれいな空気を取り戻す。それが実現できたら、都会にいながら、体も心もストレスのないハッピーな日々を送ることができるようになるかもしれませんね。

Clean Air NY
ウエブサイト: http://www.cleanairny.org/

2008/08/05