hemp
(Photo by bartpogoda from Flickr.com)

ヘンプ(麻) hemp

賛否両論ある素材、ヘンプ(麻)。
なぜ、賛否両論なのかというと、ドラッグ大麻の原料としてヘンプを悪用する人が多いから。でも実はヘンプはとてもサステナブルな素材として有名なのです。

ヘ ンプというのは、麻科の植物で、その繊維は、夏に着る服の素材としても有名ですし、工業利用として、紙にしたりプラスティックの原料にしたり、最近話題の バイオ燃料としても使えたり、種やオイルは、食べ物や薬になったりと、利用用途が非常に幅広い、すごーい存在なのです。

しかも、ヘンプは育てるのがとっても簡単。強い草なので、殺虫剤も除草剤もほとんど必要ないうえに、表土の流出を防ぎ、通常の草の何倍もの二酸化炭素を吸収し、酸素を排出します。がんばらなくてもオーガニックで育つ性質なんです。

こんなに素晴らしい素材であるヘンプですが、アメリカでは栽培が法律で禁止されています。食べたり着たりは合法なのに、栽培することだけが違法である理由は、先ほども述べたように、大麻利用の可能性があるから。
でも、実はヘンプには種類がたくさんあり、大麻として利用するような種類は一部なのだそう。多くは工業利用が可能なもので、大麻に多く含まれている (5-25%)、THC(テトラヒドロカナビノール)という精神活性作用を引き起こす成分は、産業ヘンプは非常に少ない(0.3%以下)のだとか(Vote Hempウエブサイトより)。
その事実もあり、また最近は、バイオ燃料に対する需要やエコ素材としてのヘンプ利用に注目が集まっているため、多くの州で法律が改正されつつあります。

現在、28州で産業用ヘンプ農業法という法律が提出され、15州で可決されたのだそう(Vote Hempウエブサイトより)。一気に全面解禁とはならないようですが、徐々に規制が緩められてはいるようです。

なんだか、ヘンプって、人間を試しているように感じませんか。
人間の邪心を抑えることができれば、こんなに優れた素材はない。でも人間は邪心を抑えることができない・・・ここが人類が生き残れるか否かの勝負どころ、なのかもしれませんね。

ヘンプ産業アソシエーション
ウエブサイト:http://www.thehia.org/

Vote Hemp
ウエブサイト:http://www.votehemp.com/state.html

*エコ素材に関する詳しい説明は、以下の本に記載しています。