2009春夏
サステナブルファッションエクシビジョン
Vol.2

Sustainable Fashion Exhibition

***Vol.1の続き***

上の写真は、ミカ・マチダの「ホース・ドレス」。
オーガニックリネンに天然染料でシルクプリントを施したロングドレス。アイスランドの羊毛を使ったオーガニックウールで馬の毛(?)のようなデコレーションを加えた斬新な作品。
馬の毛とオーガニックリネンだからか、クールな色味とスタイルなのに、温かみを感じるアイテムです。

Sustainable Fashion Exhibition

こちらはエイミー・モレンホフの「ギブソン・2ピースガウン」。
キャミソールもスカートも、オーガニックヘンプ製。
育ちも早くて丈夫ゆえ地球にやさしいヘンプですが、オーガニックとしてきちんと管理して栽培されているものを採用しているところが素晴らしい。
写真では見えませんが、キャミソールの後ろはピンクグレーのリボンでレースアップされていて、とてもキュート。手編みなので、機械編みには出せないやさしさが伝わってくる作品。
スカートは、後ろが長いアシンメトリになっている素敵なシルエット。シンプルなTシャツとあわせても、これ一枚で一気におしゃれに変身できそう。
オーガニックウール素材の帽子も、とってもクール。
一見シンプルな感じだけど、一点一点がかなり凝った作品です。

Sustainable Fashion Exhibition

そしてこちらは、ライチャスのステラ・ドレス。
傘のようなスカートのシルエットがかわいらしいこのドレス、おもしろい柄にも目を引かれますが、これはなんとエアブラシで染色したものだそう。もちろん染め粉はナチュラルです。
素材はオーガニックコットンですが、栽培されたのはトルコだとか。素材の栽培国まできちんと明記できるなんて、なかなかできることではありません。
ここまでトレースしてこそ、本物のフェアメイド。

ということで、一部しか紹介できませんが、どれも非常に手の込んだ素晴らしい作品ばかり。ファーストファッション全盛で服が溢れ返るこの時代の中で、ファッションの本来あるべき姿を垣間見たような、素敵なエクシビジョンでした。

そして最後にもうひとつ、このエクシビジョンで感動したことが。
デザイナーや協賛会社の問い合わせ先が書かれた紙が会場入り口で配られていたのですが、この紙、なんと、土に植えると野草が咲くのだそう!
どういう仕組みになっているのかはわかりませんが、なんて素敵な仕掛け。
使用するものすべてを無駄にしない。これこそ、地球に生きる者の責任なのかもしれません。

贅を尽くしたファッションショーやアフターパーティが、次から次へと目まぐるしく続くファッションウィークの真っ只中、ふと立ち止まって色々と考えさせられる有意義なエクシビジョンでした。

Eko Lab
ウエブサイト:http://www.eko-lab.com/

EKOVARUHUSET

2009/09/12

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