進化するシェアリングエコノミー(共有経済)、
いよいよトイレもシェアリングの時代に?

急にトイレに行きたくなった!
近くに公衆トイレはない!
コーヒーショップのトイレは長蛇の列!

さあ、どうする?

こんなとき、頼りになるのが、トイレ・シェアリングの「AirWC(エアー・ダブルシー)」。

利用方法は、いたって簡単。

フェイスブックアカウントで、携帯アプリにサインイン。
清潔そうで利用者の評価も高い、最寄りのトイレを提供している「ホスト」を検索。
見つけたら、リクエストボタンをクリック。
ホストから、即OKの返事。
住所が表示されるので、駆け込んでセーフ。
料金は、15分で4ドル。

・・・もちろん、冗談です。

イタリアのビデオ製作会社がエイプリルフールに作ったジョークビデオを、ニューヨークの製作会社が英語版に焼き直し。
おまけに、フェイスブックページツイッターアカウントウエブサイトまで作ってしまったという、ばかばかしい企画。

アイディアとしてはなかなか面白いですが、さすがに通りがかりの見知らぬ人に4ドルでトイレを貸したがる人は少ないでしょうから、このビジネスが実現することはないでしょう。

しかし、ここまで来ると、シェアリングも単なる金儲けの手段。

シェアリングは本来、ひとりで所有するより、みんなで共有することで無駄な消費が減り、対人関係が希薄になりがちな都会において人と人とが繋がり、地域内でお金が回るため、サステナブルと考えられていました。

ところが、シェアリングビジネスが広がるにつれ、徐々にビジネス的な側面ばかりが強調されるように。

トイレに関しては、共有してもモノは減りませんし、緊急事態で困っているのですから、無償で貸してあげるか、利用できる最寄りのトイレを教えてあげる方が親切というもの。

トイレットペーパーブランドが無償提供するアプリ「Sit or Squat」などの方が、よほど有意義でしょう。

改めてシェアリングの意義を考えさせられる、オバカな企画AirWC。
楽しみながらサステナビリティについて考えるのも、悪くないのでは。

AirWC
ウエブサイト:http://www.airwc-app.com/

2014/07/14

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